こんにちは!Taiです!(@tantakataitai)
ではコシャリ、シャワルマ、ハト料理などカイロのオススメ絶品食べ歩きグルメをご紹介。
そんな美味しいグルメのあるエジプトといえば
ピラミッドや古代遺跡であったり、
雑多でカオスなカイロ市街を散策する方が多いかもしれないが、これらはどれもいわば「定番」かつ「観光地化」された場所。
このような観光地を行くだけでも十分「エジプト感」を味わえるかもしれないが、せっかくならあまり作られていない、ありのままのエジプトにも行ってみたい。
そこでオススメなのが砂漠のど真ん中にあるオアシスの街「シワ」。
カイロから西へ約700km、リビア国境から約50kmにあり、
カイロから夜行バスで約12時間強「もはや火星か?」とも言うべき道をひた走りすると到着する。
場所はこちら⇩
静けさと独自の文化
カイロから到着された方はまずこの「静けさ」にビックリするでしょう。
カイロの雑多でカオスな感じと比べると、風の音、礼拝の知らせ、通りがかる人の声しか聞こえない。
日本で言うと、東京の満員電車とド田舎の田んぼ道と言った感じでしょうか。びっくりするぐらい違う。
さらにびっくりするのが同じエジプトなのに大きく異なる文化が存在していること。
エジプト国内で同じイスラム教なのに衣装が全く違う。
イスラム教の女性の衣装の詳細についてはこちら↓
画像元:AFP通信【図解】イスラム教徒の女性の衣装より
細かいことは省略するが、シワの街では歩いていても女性をほとんど見かけなかった。見かけても女性はほとんどの確率で「ニカブ」や「ブルカ」という目以外全身を覆う黒い衣装をまとっていた。

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ちなみに、カイロ市内ではヒジャブを巻いている人もいればそもそも何も纏っていない人までと様々。女性も街ではたくさん目にした。
なぜそもそもこのように衣装が異なるのか?
それはコーランの記述が大きく関係している。
コーランには、男性を誘惑しないよう「女性は両手・顔以外の美しい部分を隠しなさい」と書かれている。これには人間の意思は弱いという前提で成り立っている。
ただ、コーラン にはそれ以外の決まりは書かれていないことから、その国々や文化でイスラム教の衣装が大きく異なり、何も纏っていない人もいれば、全身を黒でまとっている人もいる、ということなのだ。
ということでシワでは、他と比べて特に誘惑から身を守るために目以外を隠すということができる。
また、民族の話をすると、シワではシワ語を母国語とするベルベル人が居住している。
一般的にはアラビア語は第二言語とされている。

https://www.pinterest.com/pin/569142471657911560/
「ベルベル」と言う名はそもそも外界の人がつけた名であり、これはギリシャ語の“barbados”(野蛮な未開の)と言う言葉から起因している。
これは、外界からの人々が彼らを発見した際に彼らの生活や言葉が未知で野蛮であったからだとされているが、ベルベル人は外界から見下されたり、改宗を迫られたりと歴史的には様々なことがおこっていた。
ベルベル人は現在も北アフリカ(モロッコ、リビアなど)を中心に居住しており、4000年以上ともされる独自の伝統文化を引き継いでいる。
ちなみに、シワは北アフリカに居住するベルベル人では最東端に位置している、エジプトで唯一の街である。
観光
シワはとにかく暑い。日中は日の光がとにかく強い。
でもそれとは対照的に夜は涼しい。
街は小さいが、灼熱の中を歩くのは…という方はサイクリングがオススメ。
実際全部ではないが、半日あれば名所には行くことができる。
街のシンボルとなってるのがこちら、「死者の山」。
この奇妙な形をしている山は、第二次世界大戦中の1944年に避難場所を探していたところ、発見されたそう。なんと、中にお墓があることが発覚。
場所はこちら⇩
写真こそ取れなかったが、内部は綺麗な壁画が施されている。
山から見える景色も圧巻である。
外部から隔離されたこの街の雰囲気にシャッターが止まらない。
次に訪れたのはアモン神殿。
この神殿は紀元前331年にアレクサンダー大王がエジプト王として即位するため詣でたことで有名とされている。
場所はこちら⇩
街の景色も一望できる。
そうやって眺めていると遠くに見える白い光景が気になった。
あれはなんだろう?と
迷ったら行ってみよう。
そうやって誰もいる気配のない道をまた自転車で進んでいく。
到着してみるとそれはシワオアシスが完全に干上がって塩の道になっていた。
行ったのが8月と言うのもあるが、もはやオアシスではなくなっていたのである。
動物ももはや白骨化していて、自然の力には抗えなかった。
ただ、帰り道に楽しそうなオアシスがあった。
それがこのクレオパトラの泉だ。
この泉はあの伝説の美女、クレオパトラがたびたび浸かっていた、と言う伝説があることからそう呼ばれているとのこと。
それにしても気持ちよさそう。
食
疲れたら休憩しよう。
前回の記事でエジプトの料理を紹介したように、エジプトはグルメの宝石箱なのだ。
ただ、シワで実際口にしたのはほぼほぼこのサンドイッチ。なんせ、ハマってしまったのだ。
注文スタイルは置かれている具材を2−3個チョイスする。
エジプト版SUBWAYとでも言うべきか。
このサンドイッチ、肝心の中身があまり写っていないが、具材はソースに絡めた野菜がメイン(ナス、トマト、きゅうりなど)でファラフェルというひよこ豆のコロッケも加えると美味しさが抑えきれなくなってくる。
加えて、なんかお腹の調子がいいと思ったら、食物繊維たっぷりのファラフェルのコロッケだった。とにかくヘルシーなのだ。
見えにくいが、奥にあるのがにんじんなどの野菜ピクルスである。
さすが塩の街と言われるだけあって、カイロと比べると断然塩辛い。
また、遭難した!近くにレストランがない!餓死しそう!
という絶望な時でもシワでは救いの果実がある。
これはナツメヤシの実のデーツなのだ。
砂漠の過酷な条件でも育ってくれる上、果実の中ではとにかく栄養が豊富に含まれている。
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紹介したように、エジプトはピラミッドや遺跡だけではなく、砂漠という過酷な環境で暮らす異民族の生活も体験することができます。カイロからも半日で行ける上、エジプトでも全く異なる価値観に触れることができるのでオススメです。
次回の記事では、シワに行ったら絶対外せない砂漠で一夜過ごせるツアーについて取り上げたいと思います。
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